Ma Petite Brocante

フランスのブロカントで訪れた街、ブロカントで見つけたお気に入り、時々美味しい物も紹介します
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リュクサンブール美術館「Fragonard展」

リュクサンブール美術館で開催中されていたJean-Honoré Fragonard ジャン・オノレ・フラゴナール(1732~1806)の展覧会、「Fragonard amoureux. Galant et libertin 恋するフラゴナール展-粋人と放蕩者」、最終日(1月24日)間近になってやっと行ってきました。

18世紀、ルイ15世の治世(在位1715~1774年)に流行した甘美で優雅なロココの時代を、絵で、色で表現しているフラゴナールの官能的な風俗画がとても好きです。

政治は二の次、恋愛が大事だった宮廷生活が垣間見れるような不道徳だけどロマンティックな「恋愛と官能」を多く描いたフラゴナールの絵画やデッサンが堪能できる展覧会。




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美術館に行ったのはテロ後初めて。
いつもは階段を上り建物に入ったところで荷物検査をしていたのですが、今回はこの門の所でバッグチェックと、コートの中もチェック。
気温氷点下なのにここでコートはだけるの?と思わず二度聞きしてしまったのは私だけではなかったようで、私の後ろにいた年配のマダムも「年寄りは風邪ひくわ」と言っていました。
入館後に問題があってからでは遅すぎるし、当然のセキュリティー・チェックです。





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そんなに混んでなくて(並ばずに入場できたくらいなので)じっくり鑑賞できました。





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「L'aurore triomphant de la nuit ヴィーナスの目覚め」
1755~1756年頃 ボストン・ファインアート美術館

くすんだ青やローズ色、山吹色といった夢心地な色に、俗世とは程遠い世界の安らかな顔のヴィーナス。
ルイ15世が、「18世紀に生きた者でなければ人生の甘美さは知らない」というようなことを言っていたと思うけど、まさにフラゴナールやブーシェの絵はそれを体現しているかのような優雅さ。





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「L’Amour-folie 愛と狂気 」1773-1776年頃 ワシントン・ナショナルギャラリー蔵

Jean de La Fontaineジャン・ド・ラ・フォンテーヌ(1621~1695年)の寓話、 「L’Amour et la Folie 愛と狂気」をテーマに描かれたもの。






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「Le Verrou かんぬき」 1777~1778年 ルーヴル美術館蔵

晩年の代表作。
部屋の中で若い男が嫌がる素振りを見せる若い女を抱き寄せながら、扉のかんぬきをかけている。
スポットライトが当たってとても劇的で印象に残る絵です。

フラゴナールの絵の中でも有名なこの絵の他にもロンドンのウォレス・コレクションの「ぶらんこ」と、ルーブル美術館蔵の「エチュード」が見れるかと期待していたけど、貸与できなかったようで残念でした。






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「La Chemise enlevée 奪われた下着」 1770年 ルーヴル美術館蔵

天使が寝台に横たわる若い女性の下着を奪う情景を描いた作品。





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「Les début du modèle」 1770~1773年頃 ジャック・マール・アンドレ美術館蔵





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「Le serment d'amour 愛の誓い」 1780年頃 個人蔵

額縁の上部には、仲睦まじい二羽の鳥(平和と純潔の象徴である鳩?)の装飾、ちゃんと絵のテーマに合わせてあるのが興味深い。






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「La laitière et le pot au lait 乳しぼりの女とミルク壺」
1768年頃 Musée Cognacq Jay コニャック・ジェイ美術館蔵

Bonaventure des Périers ボナヴォンチュール・デ・ペリエ(1510年頃生誕)というフランス人作家が1558年に書いた寓話の中の「Perette ペレット」という登場人物にインスピレーションを受けて、ラ・フォンテーヌが書いた寓話「乳しぼりの女と牛乳壺」の為の挿絵。

ラ・フォンテーヌの寓話をかいつまむと、ペレットという若い女は、搾ったミルクを壺に入れて売りに行く途中、売れたら卵を百個買っていくつかはニワトリに抱かせ増やし、卵がヒナに孵ったらそれを売って豚を買い、豚を太らせて売ったら今度は牛を買い・・・と想像を膨らませ、すっかり金持ちになった気分で飛び跳ねたら、壺が落ちてミルクがこぼれてしまった。
壺もミルクも、想像していた卵もヒナも豚も牛もすべて消えてしまった…という話。

絵は壺からこぼれたミルクと、ペレットの妄想が消えてゆくのを煙のように表現したのでしょうか。




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「L'Inspirqtion ou Portrait présumé de Louis-François Prault
霊感 またはルイ・フランソワ・プローとされる肖像画」
1769年 ルーブル美術館蔵

肖像画の人物が何か気配や霊感を感じて振り向いた瞬間の様子。





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ジャン・ド・ラ・フォンテーヌの寓話本の挿絵 パリ市立プティ・パレ美術館所蔵

恋愛文学やルネサンス文学の愛読家であったフラゴナールは、テーマを選りすぐり挿絵を描いた。


フラゴナールは香水で有名な南仏グラースの出身。
革手袋製造業の家に生まれた。なめした革にはきっとグラース産の香水で香りづけしたのでしょう。
グラースに本社、工場がある1926年創業の香水店「Fragonard」、パリでも有名です。
20年前からフラゴナールの香水「Soleil」と、男性用だけど「Eau de Hongrie」と 「Beau gosse」を愛用しています。

20年前グラースを訪れた5月はバラ祭りの時季で、フラゴナール美術館内もバラで覆いつくされ絵画を堪能した記憶は一切ないという残念な思い出。
もう一度行きたいものです。

Villa-Musée Jean-Honoré Fragonard
23 boulevard Fragonard, 06130 Grasse

Le musée du parfum
au 1er Etage de l'Usine Historique
20 bd Fragonard
06130 Grasse

Boutique Fragonard Haussmann
5, rue Boudreau 75009 Paris
(月)~(土) 10時~20時

「パリの香水美術館 Musée du Parfum Fragonard」
3-5 square de l'Opéra Louis Jouvet
75009 Paris
開館:(月)~(土) 9:00~18:00
入場無料

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